したがって肌を保湿するには「肌のバリア機能を高める」とともに、「ターンオーバーを整える」こと、この2つが大切といえます。そのためには以下のことに注意して、日々のスキンケアを行ったり、生活習慣を見直すとよいでしょう。
●保湿をうたったスキンケアアイテムを使う
さきほども説明したように、正しく保湿するには水分だけ、油分だけを補ってもうまくいきません。水分をいくら補っても、油分でふたをしなければせっかく補った水分が蒸発し、保湿どころか乾燥が進んでしまう可能性もあります。水分を補ったら必ず油分でふたをし、肌が水分を保てるようにしておくことが必要です。また水分や油分と一緒に、保湿成分であるセラミドなどを補えるスキンケアアイテムを使うのも、有効です。角質細胞間脂質の一つであるセラミドは、肌の保水力を高めるのに適しています。
●洗顔後はすぐに保湿する
入浴や洗顔の後は、肌が無防備な状態にあるため、水分の蒸発が進み、肌の乾燥も急激に進んでいきます。したがって洗顔後は可能な限りすぐ、できれば5〜10分以内に、潤いを補うことが大切です。それにより、肌のバリア機能が保たれ、肌の水分量もキープできるでしょう。
●部屋の湿度を見直す
部屋の湿度を見直すことが、肌の保湿につながることもあります。なぜなら空気が乾燥することによって、肌の表面からの水分蒸発量が増え、乾燥が進むからです。一般的に肌によいとされる湿度は40~60%といわれていますが、空気中のウイルス対策から考慮すると50〜60%が理想的です。空気の乾燥が進む冬場だけでなく、夏でもエアコンによって室内が乾燥することがあります。湿度計や加湿器を用意し、空気の乾きすぎにも注意しておきましょう。
そのほか、栄養バランスが整った食事を規則正しく摂取する、定期的に運動をして体を動かす、睡眠をしっかりとる、ストレスをためすぎないようにするといったことも、肌のバリア機能を高め、保湿力を高めることにつながります。特に食事については、栄養バランスの乱れが肌にも影響を与えます。忙しい時は、必要な栄養素を手軽に摂取できるドリンクを飲むなどして、栄養を補うのもおすすめです。
毎日の保湿ケアを見直し、潤いのあるみずみずしい肌を目指しましょう。
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